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■映画「二ノ国」感想
レベルファイブが発売したコンピュータRPGのシリーズ『二ノ国』がベースになっていますが、
キャラクターもストーリーも完全オリジナルに展開されています。
時代背景は、ゲームで描かれた世界の数百年後の世界。
ネット上では、あまり良い評価ではありませんが、期待値が高かったこともあると思います。
私的には簡潔でまとまりがあって、年齢層に関係なく楽しめる作品だと思います。
ただ、ストーリーの進め方が、荒削りな面もあるので、そこのところを事前に理解しておけば、
まったく問題なく王道展開で楽しめるはずです。
では、その事前に理解しておいた方が良いことを少しお話しますね。
■キャッチコピーからの思い込み
まず、映画のキャッチコピーから推測するストーリーと、
実際のストーリーには違いがあるので、思い込みがあると？？？になってしまいます。
キャッチコピーでは、現実（一ノ国）と魔法の世界（二ノ国）は、繋がっていて、命はどちらかの命しか救えないというイメージです。
キャッチコピーも「命をえらべ」です。
しかし、実際は「「命はえらばない」のです。
どちらかの命しか救えないのではなく、二ノ国で救った命は、一ノ国でも救われるのです。
ですので、主人公のハルとユウの考え方に対立が生まれてしまうのです。
ここの描写が少し強引なのでわかりづらさがあります。
■黒幕の描写が少ない
また、物語終盤で黒幕が暴かれるのですが、黒幕の描写が少ないので「なにい！？」って感じになるんです。
黒幕はアーシャ姫の実兄ヨキなのですが、彼は幼い頃にバデロニアに人質という形で養子に出され、
父に見放されながらもバデロニアで結婚して子供までもうけていました。
ようやく幸せになれた時に、再び父の攻撃に遭いバデロニア国が滅ぼされてしまうのです。
ヨキはこの戦いで命を落とすのですが、錬金術の力でよみがえり、王族に復讐しようと狙っていたのです。
「それは可哀そうだ。恨むのもわかる。」
なんですが、この描写もあまりにもサラッと描かれているので、よくわからなくなってしまうのです。
■最後の結末
もう一つ、お話すると最後の結末は面白い展開で終わるのですが、ここも少しこじつけ感がないわけではないです。
まあ、でも深く考えずに観るには満足できる作品だと思います。
きちんとした理論的な説明ができないと納得できないという人には向いていないかも？
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[ 注意 ]
紹介している作品は、２０１９年１２月２７日時点の情報です。
視聴する時期により配信終了している場合もありますので、詳細は公式ホームページにてご確認ください。
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