記憶にございません!あらすじネタバレ結末!週末興行成績2週連続1位! [他]
監督・三谷幸喜、主演・中井貴一の映画「記憶にございません!」が9月13日に劇場公開されました。
9月24日の全国映画動員ランキングが興行通信社より発表されましたが、
「記憶にございません!」が2週連続1位を獲得しています。
三谷幸喜監督が高校生の時から40年間かけて考えていた題材と言います。
まあ、少しオーバーだとは思いますが、監督どうしちゃったの?
というくらい出来がいいんです。
多彩なキャストと監督の構成力、まさに名作です。
■「記憶にございません!」あらすじネタバレ結末!
あらすじをしっかりと説明すればネタバレになるし結末もわかってしまいますよね。
ネタバレしてもよい人は読み進めてみて下さい。
日本の第127代目の内閣総理大臣・黒田啓介(中井貴一)は、薄暗い病室で目が覚めます。
頭には包帯がまかれていて患部がひどく傷みます。
彼は暴漢から投石されたことから病院に運びこまれていたのです。
彼は病院をそっと抜け出すのですが、誰もが彼のことを知っているようで、凝視したり振り返ったり、ひそひそ話を始めます。
ふらりと入った定食屋では、店主から罵声を浴びせられ追い出されてしまいます。
彼には、なぜ冷たくされるのか全く理解ができません。
ふとテレビを見ると、自分と同じ顔をした政治家が酷い口調で罵っているのを目にします。
彼はショックを受け警官に保護を求めるのですが、警官からも突き放されてしまいます。
そこに総理大臣の秘書官3人が現れ、彼を総理官邸に連れていきます。
しかし、彼は何ひとつ思いだすことができないでいると、秘書官らは政治が混乱するのを恐れ、彼が記憶喪失したことを隠そうと決めます。
今までに彼を見た人には、官房秘密費を使って口止めをし箝口令をしきます。
啓介は秘書官から、これまでの記録した報道映像を見せられ、過去の自分がどれだけ酷いことをしてきたのかを確認します。
そんな彼を取り巻く人物は有象無象の魔物ばかりでした。
まず、官房長官は総理の首はすげ変えても自分は権力の座に居座る続け利権を守ることに腐心しています。
家族関係も冷え切っていて、妻の聡子(石田ゆり子)は秘書官の一人・井坂(ディーン・フジオカ)と浮気をしていました。
そんな妻の不倫をネタにフリーのライター古郡(佐藤浩市)から啓介はゆすられていました。
ある日、啓介は野党第二党の党首・山西あかね(吉田羊)に呼び出されます。
何の話をしたらいいかわからない啓介に秘書官は「Enjoy!」と言って送り出します。
あかねは啓介の愛人だったのです。
過去の自分の姿が明らかになるにつれて啓介は自分を呪います。
啓介は中学生のころまでの記憶が残っていたことから、小学校の恩師だった柳先生を思い出し、
記憶喪失のことを打ち明け、政治を教えて欲しいと頼みます。
そんな頃、アメリカ大統領が来日します。
大事な行事も周りの協力で何とか無事切り抜け、啓介は今まで自分が行ってきた過去を清算し始めます。
あかねとの不倫関係も解消します。
一番のネックは官房長官の鶴丸(ROLLY)でした。
官房長官の鶴丸を追い落とすには、古郡が持ち込んだ2枚の写真が物を言いました。
1枚は反社会勢力との会食写真。
もう1枚は、ゴルフプレー中での不正写真です。
林の中に落ちたボールを手で打ちやすい場所に移動している連続写真です。
官房長官も刷新し、新しい組閣がスタートします。
秘書官の一人が、啓介が小学校時代に書いた作文を読み始めます。
「僕は本当は明るい性格です。石が当たって記憶を失くしたふりをすれば、明るい自分を出せるのに」と。
それから啓介に聞きます。
「もしかしたら、記憶戻ってました?」
啓介は答えます。
「これは国家機密だよ」
そう、彼は途中から記憶が戻っていたのです。