蒼井優、塚本晋也監督「斬、」動画配信中！一線を超えた暴力と殺し合い [U-NEXT]
２０１８年１１月に劇場公開された、蒼井優、池松壮亮が主演の「斬、（ざん、）」は、
塚本晋也が自ら出演・脚本・撮影・編集・製作・監督を務めます。
塚本晋也 監督初めての時代劇です。
「野火」「六月の蛇」『鉄男』『双生児』『バレット・バレエ』などの作品を通して、世界的にファンが多い塚本晋也 監督。
独特な作風から鬼才と言われています。
「斬、（ざん、）」では、昔の原始的な武器「剣」による暴力を描いています。
暴力と殺し合いを恐れながら一線を超えてしまう男の物語です。
これまでの塚本晋也 監督の作品は「鉄」がキーワードになるのですが、
「斬、（ざん、）」でも、火の中から鉄が取り出され鍛えらえれて刀へと変わっていくシーンから始まります。
人はなぜ、恐ろしいと思いながら人を殺してしまうのか？
はたから見ている分には暴力を楽しんでいるのに、自分にそれが降りかかってくると恐れおののいてしまう。
しかし、「やられたらやり返せ」「平和を守るために」という大義のもとに、暴力の連鎖が生まれていきます。
大義の名のもとに行われる破滅と狂気。
暴力に対して暴力で返すことは本当に正義なのか？
「斬、（ざん、）」では、「正義」という名の大義のもとに行使される暴力が本当の平和を導くのか、視聴者に問いかけています。
■「斬、（ざん、）」あらすじネタバレ
泰平の世が２５０年も続いた江戸時代末期。
若き浪人・都筑杢之進（池松壮亮）は、困窮のため江戸近郊の農村に身を寄せていた。
農家を手伝いながら、その農家の長男・市助（前田隆成）に剣の稽古をつけ、長女のゆう（蒼井優）とはお互いに心が通い合っていた。
彼らが住む農村にある日、一人の剣豪・澤村（塚本晋也）が現れる。
澤村は、市助と杢之進の稽古を見て、杢之進の剣の腕にすっかり惚れ込み自分の組織の一員にならないかと２人に声をかける。
この頃、国内は開国するか否かで不穏な空気が漂っていて澤村は、泰平を守るために京都の動乱に参戦することをすすめるのだった。
２人はその誘いを引き受けるのだが、そこにどこからか流れ着いてきた無頼者（中村達也）たちが村にやって来る。
怖がる農民たちに杢之進は、浪人と話し合い農民を落ち着かせます。
浪人たちは、「悪い奴にしか悪いことはしない」と言います。
しばらく浪人たちは大人しくしていましたが、ある日市助が彼らに暴行を加えられ顔を真っ赤にはらしながら帰ってきます。
市助の姉・ゆうは杢之進に「弟をこんな目にあわされて黙っていられない。なんとかしてくれ」とけしかけます。
杢之進は平和的解決を望み、「あの人たちの根は悪くない。ほうっておきましょう」とゆうをいさめます。
杢之進は平和的解決を望んだのです。
ここで反撃したら、ますます話が大きくなってしまう。と。
しかし、そこにたまたま出くわした澤村は、「市助はもう仲間だ。黙ってられない。」と浪人たちを１人を残して切り殺してしまいます。
しかし、それがさらなる報復を呼びます。
ゆうも杢之進の目の前でレイプされてしまうのですが、それでも杢之進は相手を斬ることができません。
杢之進が葛藤している間に、澤村は、ならず者たちを一人残らず斬ってしまいます。
ならず者たちを一掃することができたのですが、ゆうは家族を殺され、村中には死体がころがっているだけだった。
はたして、その村に平和が戻ってきたのか？
本当の正義とは？
暴力は何も生み出さない？
観終わった後に、いろいろと考えさせられる作品です。
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[ 注意 ]
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