認知症を患う父親を描いた「長いお別れ」の動画配信スタート! [U-NEXT]
実際に自分の父親が、アルツハイマー型の認知症と診断され亡くなった経験をもとに執筆された、
中島京子が原作者の連作短編集『長いお別れ』の同名作品、映画『長いお別れ』の動画配信が始まりました。
原作は第10回中央公論文芸賞、第5回日本医療小説大賞受賞を受賞しています。
高齢化社会が進み、まわりでは認知症の人が増えています。
映画を観て、認知症のことをよく知らなかった人も、ある程度理解することができるのではないでしょうか?
感想などを見ていると、実際に認知症の家族の人を抱えている家庭では、
認知症の介護はとても大変。
映画ではまだ、そんな大変さが伝わっていない。
という声もあります。
確かにそうでしょう。
認知症の家族を抱えた人の悩みは、実際に体験している人にしか分からないと思います。
それでも、「長いお別れ」は認知症の知識だけでなく、
改めて家族のつながりを知るほのぼのとした作品に仕上がっているので、それはそれでいいのではないでしょうか。
ストーリー自体は、大きな出来事が起こるわけではなく、淡々と進んでいきます。
それぞれの感じ方は違うと思いますが、私が一番感動したのは、
どんどん認知症が進む中、電車の中で、奥さんにプロポーズするシーンですね。
その時には、主人公も若い時代に戻っているのですが、奥さんをずっと愛しているということは素敵だなあと思いました。
■「長いお別れ」あらすじ結末
父親が認知症になったことを家族に告げてから一緒に過ごした7年間が描かれています。
元中学校校長の父・昇平は、妻・曜子と東京郊外で2人で暮らしていました。
ある日、曜子は娘2人を実家に呼びます。
それが2007年の秋。
父親の誕生日です。
娘2人は、実家に帰ると父親の様子がおかしいことに気がつきます。
娘の名前を間違えたり、急に怒鳴りだしたりするのです。
曜子は、父親がじわじわと認知症の症状が進んでいることを伝えます。
父親は、ことあるごとに帰ると言いだします。
それで父親の生家に連れて行くのですが、どうやらそこが彼にとって帰る場所ではないようです。
生家を出て、東京近郊の自宅に戻ってくるのですが、ちょっとの隙に父親が家を抜け出してしまいます。
万が一のために父親に持たせたGPSで行く先をたどっていくと、彼は遊園地のメリーゴーランドにいました。
娘と曜子は、思い出します。
この遊園地に一度来たことがあると。
曜子と幼い娘2人で遊園地で遊んでいると夕方から雨が降りそうだという事で、父親が傘を3本持って迎えに来ていたことがあったのです。
そういえば、父親が最近出かける時は、帰るといって3本の傘を持っていました。
父親が帰ると言っていった場所は、この遊園地だったようです。
そして、2013年の秋に父親は亡くなります。
途中、父親の排泄の世話や、本のページを破いて食べてしまうなど、
認知症による異常行動、世話の大変さなどが描かれていますが、ここの説明では長くなるので省かせてもらいました。
詳しくは動画をご覧ください。
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[ 注意 ]
紹介している作品は、2019年12月9日時点の情報です。
視聴する時期により配信終了している場合もありますので、詳細は公式ホームページにてご確認ください。
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